Terry Moore 『STRANGERS in PARADISE』
ストレンジャーズ・イン・パラダイス。私の大好きな作品。「DC.MARVEL.以外のアメコミって何があるのよ」と問われたときに、私が迷わず挙げている作品です。ストーリー、キャラクター、共に一級品で、特に伏線の張り方が上手いです。
が、日本で知名度がイマイチな本書。私の持ってる本の内だと、小学館プロダクションのマーヴルクロスにチラッと紹介されてるくらい。続編も書かれ、実写化も進行中なのに何故?
これはポケット版。tpbに加え、愛蔵版も2種類出てるようで。
まず長い!連載が93年~07年と、実に14年の長期シリーズ。日本でいうと『銀魂』くらいの長さ。これくらい長いと、逆にちょっとは紹介されてもよさそうなもんですが。
ヤクザも出てくるんですが、映画から仕入れたっぽい日本知識もあります。でもそんな事言い始めたら、ウルヴァリンなんて読めませんしね。
「キョージャクジ(虚弱児)!ブッコロシテヤルゾ!」…まあ、訳してみてください。因みにワザとやってる可能性もあるのがこの漫画の面白い所。伏線も多いので、一概に言えないのです。
小説の挿絵仕立て。絵すらないことも。本筋と別の幕間をこれで埋めるのも、本書の特徴かなと思います。
文字も多い。これも取っ付きづらさを助長してるんですかね。
いい本なんですけどね。実写化に期待はしてるんですけどね。